『PDCA』で検索すると、とても多くの解説サイトがヒットします。その説明のほとんどは「Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)のサイクルを繰り返すことで改善を進める」という内容です。そして「PDCAはもう古い」という批判的なサイトも多くあり、PDCAに代わるものとして以下のようなサイクルが紹介されています。
【OODA】Observe(観察)、Orient(方針)、Decide(決定)、Act(行動)
【STPA】See(観察)、Think(考察)、Plan(計画)、Do(実行)
【PDR】 Preparation(準備)、Do(実行)、Reveiw(評価)
【DCAP】Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)、Plan(計画)
しかし私は、これらはすべてワードの [言い換え] と [並び替え] であり、本質的には皆PDCAと同じだと考えています。本質とは、「無計画に実行するな! 実行したら確認しろ! 結果を次に生かせ! そして目的を果たせ!」という教えです。それぞれの教えを簡単に説明すると、
・ 無計画に動くことは無謀につながります。
・ やりっ放しや「成功した、良かったぁ…」「失敗した、あーあ残念」だけでは成長しません。
・狙い(目的)の無い改善などあり得ません。
私は、”PDCA” とは、改善サイクルの本質を表す一つの用語であり、[Plan] [Do] [Check] [Act] というワードにこだわる必要はないと思っています。例えば、「石の上にも三年座れば温まる」ということわざがありますが、このことわざを知らない人が聞けば「ふーん、確かに温まるかもね」「いやいや、温まらないでしょう」という議論になりますが、本当の意味は「頑張って続けなさい」という教えです。PDCAもこれと同じで、本質を理解しないまま個々のワードにこだわると「PDCAはもう古い」という考えになりますが、実はどのサイクルも本質的には皆同じです。重要なのは本質を正しく理解する(イメージする)ことだと思っています。
強いて改善サイクルの本質をワードで表現するとしたら、『Target(目的)、Plan & Do(計画して実行)、Check(確認)、Try Again(改善して再挑戦)』かな..
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