ISO9001の日本語版(JISQ9001)を見たことがある人はお分かりだと思いますが、JISQ9001はとても難解で分かりずらい文章になっています。一つ一つの文が長いのと、言葉の修飾関係が複雑で分かりにくいのです。それには次の要因が考えられます。
(1)条文の意図を正確に表現するために、一つの文の中に説明(修飾文)を多く盛り込んでいる。
(2)英文(ISO9001)の直訳(言葉を変換して語順を変更)なので、普段使わない表現が多い。
(3)専門的な用語が多い
そこで私は、JISQ9001を超意訳したもの『簡単に言うとこういうこと』を作成して利用しています。もちろん厳密さが必要なときはJISQ9001の原文を参照しますが、普段のちょっとした利用(ISO9001が求めていることの再確認や、引用して他の人に説明するときなど)にとても重宝しています。QMSを推進する立場の人など、ISO9001と関わりが深い人は作ってみてはいかがでしょうか。作るのはちょっと大変ですが、手元にあるととても便利です。ISO9001の原文を慎重に調べていると、JISQ9001からは読み取れないちょっとしたニュアンスの違いが分かって勉強にもなります。また、超訳することで、重要な事とあまり気にしなくてもよい事が見えてくるのでお勧めです。
ご参考に、私が作成して普段使っているものの一部を下記に載せておきます。すべてをお見せしたいのでが、著作権の問題があるのでごく一部に留めます。なお、これはあくまでも私の個人的な解釈なので正しさは保証しません。また、他への転用はお控えください。
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